ラストエンペラー愛新覚羅溥儀の実弟、「溥傑」の自筆をベースに
ついに毛筆の書体フォントソフトが出来上がりました。

流れるような溥傑の書は美しく、見る人を魅了してやみません。
流麗さが際立つ溥傑晩年の書を元にさくせいしておりますので、
上品で達筆な筆跡はいつもとは違う印象を見る人に与えます。




博傑(ふけつ)は、どのような苦境にあろうとも人を信じ、真心でお付き合いしようと努めてきた愛に溢れた人物です。
薄傑は「自分は書家ではない。書を楽しんでいるだけだ」という立場を生涯貫き、折につけ自らの書を様々な場に提供してきました。
『たとえ国や考え方、立場が異なっていても、相手を思いやる気持ちさえあれば誰もが平和に生きていける』 薄傑の信条と祈りの言葉が「相依為命」(相依って命を為す)であり、博傑はこの言葉を生涯大切にしてきました。





「相依為命」書体制作実行委員会より
このたび、中国・清朝最後の皇帝、愛新覚羅溥儀の実弟、溥傑の毛筆を書体デザイン化し毛筆書体
「相依為命」の発売に至りました。
流れるような溥傑の書は、見る人を魅了してやみません。
作品の大半を大切に保管されていたのが、溥傑の次女である福永こせいさん(兵庫県西宮市在住)
です。こせいさんは、2014年ご両親の書画を編集し「愛新覚羅溥傑・浩書画集」(中央公論事業出版)を出版されました。
また、愛新覚羅家に関する手紙や写真、書画など貴重な資料を同じ西宮市にある関西学院大学博物館に寄贈されました。同大学博物館では、これを記念して、2015年5月に展示会「愛新覚羅家の人びと-相依為命-」を開催されました。
私たちは展示会での公開が契機となり、毛筆書体「相依為命」の制作に取り掛かりました。
流麗さが際立つ溥傑の書は晩年のものであり、そこに書き残された文字は400文字程度でした。そもそも中国語の書ですので、ひらがな・カタカナがありません。JIS第一水準漢字の全てと第二水準漢字の一部を満たすには約3500文字が不足しておりました。
まず取り掛かった事は、足らない漢字のデザイン制作でした。弊社のIT技術による偏と旁の合成技術を用いて、足らない文字のデザイン生成と文字のバランス調整を行い、更に書家さんの臨書による文字デザインの修正を納得がいくまで幾度となく繰り返すことで
2年あまりの歳月を費やし、遂にフォントデータとしてこの度完成されたのです。
この相依為命体フォントを親しい方へのお手紙や年賀状などにご使用頂くと、その気品あふれる
流麗な書が貴方の心遣いと貴方の思いを優しく伝えてくれるでしょう。
「相依為命」書体制作実行委員会
CD同梱の「愛新覚羅溥傑書と歴史」の一節より

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